今や名実ともに不動の地位を築いたといっても過言ではないジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオ。出演作を聞かれると、前者は『シザー・ハンズ』『チャーリーとチョコレート工場』『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、後者は『タイタニック』『アビエイター』『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』といったいずれ劣らぬヒット作ばかり。どちらも主演しているため、かえってふたりが一緒にいるところが想像できません。
ところが!コアな映画ファンのなかにはいるんです、このふたりを一緒に観たことのある人たちが。すでに20年以上の時を経てもなお名作のひとつとして名前が挙がり続けている『ギルバート・グレイプ』。ピーター・ヘッジズの同名小説を映画化した本作は、まだまだ若さが残るジョニーとレオナルドが観られる貴重な作品!また、レオナルド・ディカプリオはこの作品でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、知名度が一気に上がるきっかけにもなりました。
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『ギルバート・グレイプ』の作品紹介
あらすじ
「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」のL・ハルストレム監督による青春映画。アイオワ州エンドーラ。生まれてから24年、この退屈な町を出たことがない青年ギルバートは、知的障害を持つ弟アーニー、過食症を病む250kgの母親、2人の姉妹の面倒を見ている。毎日を生きるだけで精一杯のギルバートの前に、ある日トレーラー・ハウスで祖母と旅を続ける少女ベッキーが現れる。ベッキーの出現によりギルバートの疲弊した心にも少しずつ変化が起こっていく……。
[引用:TSUTAYA DISCAS]
【ネタバレあり!】登場人物
- ギルバート・グレイプ(演:ジョニー・デップ)
グレイプ家の次男。長男はすでに独立して家を出ており、家の中に飾られている大学卒業時の写真でのみ風貌を確認できる。また、父親は17年前に亡くなっているため、現在のグレイプ家の大角柱は実質上ギルバートとなっている。
普段は、ラムソン夫妻が営む小さな食料品店で働いているが、近所に建てられた大型スーパーに客が流れて以来閑古鳥が鳴く日々。家族からは頼りにされており、とくに障害をもつアーニーとは多くの時間を共に過ごしながら何くれと面倒を見ている。
家族の世話に追われる日々に自分の将来の夢を考える余裕もなく、ただひたすら目の前のことをこなし続ける毎日。勤務先の商品の配達を頼んでくる人妻ベティとの火遊びのような情事を楽しみながらも、精神的肉体的に家や小さな町に縛られる生活に閉塞感を覚えている。
- アーニー・グレイプ(演:レオナルド・ディカプリオ)
グレイプ家の三男で、ギルバートの弟。幼い頃から重度の知的障害を負っており、10歳の時点で医者から匙を投げられたほど。しかし、ギルバートの献身的なサポートのおかげで現在も健在。劇中では「あと6日で18歳になる」と誇らしげに語るが、とてもそうは見えないほど幼さが残る。
家のそばにある大きな木などの高い所に登るのが好きだが、ギルバートが目を離すと町の鉄塔に登ってしまうという悪い癖があり、警察官から最後通告を出される始末。また、木の上に登っては家族が自分をを探す様子を見て楽しんでいる。
障害の影響かどうかは不明だが、自分が耳にして気に入った言葉を何度も繰り返すことがあり、それが元でトラブルを引き起こしてしまうことがある。
- ベッキー(演:ジュリエット・ルイス)
祖母と一緒にトレーラに乗り、町にやってきた若い女性。両親が幼い頃に離婚したため、2人の間を行ったり来たりし、あちらこちらの土地への引っ越しを繰り返しながら祖母に育てられた。そのため非常に個性的な価値観を持ち、ひとつところにとどまらない放浪のような生活を心から楽しんでいる。
障害を持つアーニーにもひとりの人間として接してくれる、あたたかい心の持ち主。その心は鬱屈としたギルバートの心を開き、彼の人生を変えるきっかけとなった。
- 中央右:ボニー・グレイプ(演:ダーレン・ケイツ)
- 中央左:エイミー・グレイプ(演:ローラ・ハリントン)
- 下段右:エレン・グレイプ(演:メアリー・ケイト・シェルハート)
ギルバートの母ボニー。若い頃は町一番の美人だったが、最愛の夫が自殺してしまったことで過食と引きこもりになってしまい、見る影もないほど肥満してしまった。リビングのソファーからほとんど動こうとせず、テレビをひたすら観続ける日々を送る。
ギルバートの姉エイミー。動けない母親の代わりの家の中の家事一才を取り仕切っている。以前は小学校の食堂に勤務していたため、料理はそれなりに得意(ちなみに勤務先が家事を起こしてしまったため失職の身の上)。
ギルバートの妹エレン。お年頃な高校1年生。反抗期を迎えているためか家族への風当たりが強く、わがままな気が目立つ。ブラスバンド部ではトランペットを担当しているが、一向に上達の気配なし。
- ベティ・カーヴァー(演:メアリー・スティーンバージェン)
町の保険屋カーヴァーの妻。専業主婦で、ふたりの男の子を育てている。非常に魅力的な女性で、夫にバレないように若い男と関係を持っては離れてと危ない遊びを繰り返してきた。ラムソン食料品店でギルバートを見つけて以来、ちょくちょく「配達」を頼むように。
【ネタバレあり!】『ギルバート・グレイプ』の見どころ
ジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオ、夢の共演! ディカプリオの演技力に脱帽する!
この映画を観て驚くのが、あの「ジョニー・デップ」と、あの「レオナルド・ディカプリオ」の若かりし頃の共演作だということ!
ジョニー・デップは、デビューからすでに9年の年月が経過しており、かつ『シザー・ハンズ』で強烈な強烈なキャラクターを認知させていたが、対するディカプリオはまだまだ新人。デビューはわずか2年前、テレビCMや映画の端役しか経験がなかったため、これは完全なダークホースだったのではないかと想像できる。
やり場のない気持ちを胸にしまいつつ、時に暴力的になりながらも家族へのあたたかな感情を捨てきれない複雑な役どころを見事に演じ切ったジョニー・デップもさることながら、この映画の一番の見どころは、ダークホースと思われていた「レオナルド・ディカプリオ」だということは、多くの映画ファンが納得しているだろう。
重い知的障害を負った青年という非常な困難を伴う役であったにも関わらず、感情表現や喋り方、身体の動かし方などに細かいリアリティが追求されており、彼にしか作ることができない「アーニー」という難役を見事に演じきった。紛れもなく天才だった彼の演技をぜひ観てほしい。
家に縛られるギルバートの苦悩と、父親の不在
ギルバートやアーニーの口から語られる以外、存在を示すものが何もない父・アルバート(何しろ、長兄には与えられている「写真」というキッカケすら彼には与えられていない)。彼の名前は、庭に建てられた墓跡に刻まれたそれによってはじめて観客に示される。
「アルバート」と「ギルバート」。欧米文学では韻を踏むことを非常に重要視しているから、必然的にギルバートには父の面影・役割・人生が投影されることになる。父の人生、すなわち「自死」。これは、劇中ギルバートに深く突き刺さり続けるストレスとなり続ける。
母親の体重の重みに家が耐えられなくなったことで、ギルバートははじめて「家がなくなる」ことへの恐怖を感じる。自分が必死に守っている家族が暮らす家。素人ながらも大工仕事に汗を流した父が懸命に建てた家。父がひっそりと自分の命を絶った家…。
家を、母を、家族を守るために奔走していたギルバートだったが、母の死によって突然終わりが訪れる。悲しみから目を背けるために長い間自らの殻に閉じこもっていた母が、過去との訣別を決意したことで、安らかな最後を迎えることができたからだ。
葬儀を出すとなると、母を人目に晒すことになり、嘲笑の的にされてしまう。願わくば、母の最後の尊厳を保ちたい。その気持ちは、ギルバートたちを大きく動かす。暗雲が迫っている夕暮れのなか、家に火を放つギルバート。家は激しく燃え落ちていく。だが、涙を流す人は誰もいない。父によって建てられた家は、母の精神を蝕み外へ出られなくしてしまった。だが、もうその家はない。家は必要はなくなったのだ。
そしてそれは、ギルバートや弟妹たちが、両親の、家族の軛から解放された瞬間だったのである。
グレイプ夫妻とカーヴァー夫妻の不思議なつながり
ギルバートが時たま向かうカーヴァー家。家主の留守をいいことに、人妻ベティと熱い火遊びに耽るふたりだが、ある日夫が思いの外早く帰宅したことから次第に歯車が狂い始める。鉢合わせしてしまったカーヴァーは何食わぬ顔でギルバートに声を掛けるが、ここで表面を取り繕うことができるほどギルバートは大人になりきれていない。カーヴァーはすかさず「話をしよう。電話をくれないか?」と仄めかす。動揺を隠せないギルバートとベティだが、カーヴァーは敢えて彼に対しても、自分の妻に対しても問い詰めるようなことはしない。
その後も町中ですれ違うたびに「ギルバート、電話をしてくれよ」と念を押すカーヴァー。ベティとの関係がバレたら、カーヴァーから訴えられる上に仕事もクビになってしまう。ギルバートは次第にベティを避けるようになり、ベティの行き場のない気持ちは高まり、ついには家でボヤを出してしまう。このボヤが、結末のギルバート家をすでに暗示しているのは言うまでもない。
一報を聞いて駆けつけたカーヴァーだが、既に彼の心も限界だったのだろう。間もなく、子どもたちに買ってやったビニールプールで水死体となって発見された。警察は事故と判断したが人の口に戸は立てられず、たちまちのうちに「妻が夫を殺したんだ」という噂がたち、息子たちとともに町を出ていく決意をするベティ。
自殺か他殺かは結局明かされないまま終わるが、もし自殺だとしたら「自殺した夫」というくくりで間違いなく「アルバート・グレイプ」の影がよぎる。ふたりの共通点は、自殺の理由がはっきりわからないということ。では「妻」はどうだろうか?
若いギルバートが夢中になったほど、ベティの美しさは折り紙付きだ。さらにギルバートの母ボニーも、若い頃は町で一番美しい女性だった。ふたりにも「夫を亡くした美しい妻」という共通項がある。だからこそ考えてしまう。もし、カーヴァーが妻に殺されたのだとしたら、ギルバートの父を殺したのも…。
精神的なショックが大きすぎ、あれだけ肥満してしまったことへの説明が、まあつかなくはない。夫がどんな人だったのかは、誰にもわかりはしないのだ。
ベティは町を出て行ったが、肥満体のボニーにはそれができない。だからこそ、ボニーは息を引き取った。ベティに重ね合わせるために彼女は劇中、あのタイミングで死ななければならなかったのだ。ベティが家を捨てたのも、彼女には家を燃やしてくれる息子がいないからに他ならない。だから彼女は、家を、町を出なければならなかった。
苦しむことなく、眠るように死んでいったボニーは、きっとすべての罪を贖ったのだろう。
まとめ
障害を抱えた弟の面倒を見ながら、家族を支え続けるギルバート・グレイプは、まさに現代が抱える「ヤング・ケアラー」や「行政の助けが届かない社会的弱者」そのものであり、20年以上前に制作されたとはとても思えないような先見性をもっています。
ひとりの青年が抱える自由への憧憬と内なる孤独、「父」という大きな役割を背負わされた不条理、手練手管に長けた人妻との火遊びに虚な喜びを感じながらも離れ、穏やかな時間を好きな人と一緒に過ごす束の間の幸福…。人間の人生につきまとう正と負の両面が、ないまぜになってギルバート・グレイプを成長させていく。不思議な味わいをもつ作品です。
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