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『ゴッホ 最後の手紙』の動画を無料視聴できる配信サービス紹介

125人の世界各国のアーティストの手による、ゴッホ風の油絵計62,450枚をアニメーション化した前代未聞の長編映画『ゴッホ 最後の手紙』。名だたる俳優たちによる実写映像が印象的な油絵となって動き続ける美しさと、長年の謎とされてきたゴッホの死の真相に新しい切り口から迫るミステリーの側面を併せ持った画期的な映画として、公開当時から大きな話題となりました。

この記事では、『ゴッホ 最後の手紙』を無料視聴できる方法や、無料の配信サービスを紹介します。

■動画『ゴッホ 最後の手紙』を無料視聴できる配信サービス

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配信サービス一覧

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amazon 30日間 500円

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■『ゴッホ 最後の手紙』の作品紹介

フィンセント・ファン・ゴッホの死から一年が経った1891年の南仏アルル。

郵便配達人ジョゼフ・ルーランの息子のアルマン・ルーランは、普段からとにかく喧嘩っ早い上に大変な酒飲みで街の厄介者でした。この日も軍配が上がるやいなや、レストランで酔いつぶれた客から飲み残しのワインをひったくって失敬する始末。

手持ち無沙汰ですぐに喧嘩に走る息子に、父ジョゼフはある仕事を託します。それは、フィンセントが弟テオ・ファン・ゴッホに宛てた手紙を届けるというもの。宛先の住所にテオが住んでいないので、その調査をした上で本人に届けろというのです。

アルマンの仕事は金属加工技師です。やったことのない郵便配達という仕事に加え、フィンセントがこの村で起こした「ある事件」がアルマンの気を重くさせます。

フィンセントはオランダから来た余所者というだけでなく、ここアルルでゴーギャンとの共同生活を営んでいたもののすぐに破綻し、精神が不安定になった挙句に自分の耳を切り落としてしまったのです。田舎でのスキャンダルはご法度。村人たちは追放の嘆願書を警察に提出し、フィンセントは村から追い出されます。その時にフィンセントを庇ったとして、父と村人たちとの間に亀裂が生じ、アルマンも後ろ指を差されるようになったという事情がありました。

その後サン=レミの療養所に入り一年を過ごしたフィンセントは、著しい回復の兆しを見せ、その様子は主治医からジョゼフの元に手紙で詳細に伝えられていました。フィンセントと親しい間柄だったジョゼフは想像もしていませんでした、この6週間後、フィンセントがピストルで自殺をするなんてーー。

ジョゼフは、残された家族にフィンセントからの手紙を届けることが何よりの弔いであると言い、「死んだ人の手紙を届ける意味がわからない」と取り合わない姿勢を見せていた息子にこう諭します。

「大切な存在である人が、生前自分に宛てた手紙があるなら、読みたいと思わないか?それがお前からわしに送られたものなら、わしは読みたい」

アルマンは翌朝、当面の仕事を休んで汽車に飛び乗り、単身パリへ向かうのでした。

■登場人物

  • アルマン・ルーラン(演:ダグラス・ブース / 吹替:山田孝之)

金属加工技師として働く青年。地元アルルでは酒飲みの乱暴者として村人から煙たがられています。 父親から託されたフィンセント・ファン・ゴッホの手紙を然るべき人に渡すために、旅に出る場面からこの物語は始まります。

期せずしてフィンセントの晩年の旅路と同じ道を辿りながら、彼に関わったさまざまな人々から話を聞くうちに、自分の中に抱いていたフィンセントのイメージが少しずつ変わっていき、彼の死の真相について思考することになります。

  • ジョゼフ・ルーラン(演:クリス・オダウド / 吹替:イッセー尾形)

アルマンの父親で、フィンセントの友人だった郵便配達人。筆まめなフィンセントの手紙を配達するうちに親しい間柄となります。神経質なフィンセントの内面を理解できた数少ない人物で、画家は感謝の気持ちを込めてその姿を肖像画に残しました。

  • アドリアーヌ・ラヴー(演:エレノア・トムリンソン / 吹替:冬馬由美)

フィンセントが最後に泊まっていた宿屋の娘。フィンセントを「仕事熱心で優しい人だった」と語り、訪ねてきたアルマンにも何かと世話を焼いていました。 晩年は、フィンセンの人生最後の2ヶ月半を知る人物として注目されるようになります。

  • ガシェ医師(演:ジェローム・フリン / 吹替:村治学)

かつては画家になる夢を抱いていましたが、絵の才能がなかったため医師の道を歩みます。フィンセントの晩年の主治医で、軍医のキャリアを経て精神病医となります。 画家としては凡庸な人間でしたが、フィンセントの最後を知る貴重な人物として、奇しくも歴史に名を残しました。

フィンセントは亡くなる前の月に、ガシェが右肘をついている肖像画を描き上げています。

  • マルグリット・ガシェ(演:シアーシャ・ローナン / 吹替:伊藤かな恵)

ガシェ医師の娘。父親がフィンセントを患者として預かる際に初めて出会います。兄妹のように親しい間柄となりますが、フィンセントの仕事を慮るがゆえに次第にギクシャクしていきます。 彼女がピアノを奏でる姿も、父親同様フィンセントの筆によって永遠にキャンバスに残ることとなります。

マルグリットは結婚することなく父の家で生涯を終えますが、寝室にはこの肖像画を大切に掛け続けていました。

  • ルイーズ・シュヴァリエ(演:ヘレン・マックロリー / 吹替:幸田直子)

ガシェ医師の家の家政婦。自分の仕事に忠実な女性で、定職につかず奇怪な絵を描くフィンセントを軽蔑し続けていました。

非常に信心深い面をもち、毎週日曜日は必ず教会に足を運びます。それゆえ不敬な振る舞いをする人への見下すような視線は残酷な光を宿しています。

  • 貸しボート屋(演:エイダン・ターナー / 吹替:丸山壮史)

ガシェ医師の自宅近隣の川べりでボート貸しを営んでいる青年。フィンセントが日がな一日仕事をしているのをよく見かけていました。 非常に酒に強く、彼が作った手製のそれは酒飲みのアルマンも首を横に振るほど強烈なもの。

職業柄か生来のものか、日和見主義的な性格の持ち主で、アルマンは次第に苛ついていきます。

  • タンギー爺さん(演:ジョン・セッションズ / 吹替:鈴木清信)

印象派の画家たちを影から支え続けた画材商。フィンセントの複雑な生い立ちを理解し、その行末を心配していました。この作品では、アルマンにテオの死を伝えつつ、オーヴェールに行くように導く重要な役割を負っていますが、事実、彼はフィンセントの葬式に出席した歴史的にも貴重な人物でした。 フィンセントが描いた彼の肖像画は、現在フランスのロダン美術館が所蔵しています。

  • ポール・ゴーギャン(演:ピョートル・パムワ / 吹替:落合福嗣)

後期印象派の画家。株式仲買人から画家になったという異色の経歴の持ち主です。フィンセントとのアルルでの共同生活は「耳切り事件」が原因で9ヶ月で幕を閉じました。

後半生は、長年惹かれ続けたタヒチに移り住んで数々の傑作を生み出しましたが、健康を害し苦しい晩年を送りました。

  • テオドルス・ファン・ゴッホ【通称テオ】(演:ツェザリ・ウカシェヴィチ / 吹替:中村公彦)

オランダ出身の画商。フィンセントの弟で、彼の人生を語る上でもっとも重要な存在です。画商としてフィンセントの作品を理解していただけでなく、生涯を通じフィンセントの生活を金銭的にも支え続けました。もともと病弱な体質でしたが、フィンセントの死後より著しく衰弱し、半年後に後を追うように亡くなりました。

この映画の重要な要素の一つである「手紙」は、フィンセントからテオに送られ続けていた膨大な数のそれを、テオの未亡人ヨハンナ(通称ヨー)が丁寧に整理・管理をし、出版にこぎつけたからこそ定着したツールです。

  • フィンセント・ファン・ゴッホ(演:ロベルト・グラチーク / 吹替:三宅健太)

オランダ出身の画家。幼い頃から扱いにくい子どもだったようで、両親からの愛情に飢えた精神状態は彼の人生に濃く長い影を落とすことになります。

若い頃は画商として活発に働きますが失恋が原因で解雇され、その後神職に就こうとしますがやはり失敗、父親との関係性にも決定的な亀裂が入ります。 突如、画家への道を歩もうと決心したのはなんと27歳の頃。その10年後に亡くなるまで、精神失調や人間関係のトラブルに悩みながら凄まじい数の作品を生み出し続けました。

非常に早描きの画家として知られていますが、それ以上に筆まめな人間で、生涯に残した手紙の数々は後世のゴッホ研究に欠かせない資料として大きく貢献することとなりました。

■『ゴッホ 最後の手紙』の見どころ

原題「Loving  Vincent」に込められた意味

フィンセントとテオををつなぐ重要なツールは、手紙です。 本作品にはフィンセントの手紙が何通か登場しますが、最も重要な手紙は郵便配達人ジョゼフ・ルーランから息子アルマンに託され、代理人ガシェ医師を経てテオの未亡人ヨーの元に渡ります。ヨーはアルマンのおこないに感動し、その手紙の写しを送ってくれました(日本語吹替版のセリフをテキスト化したもので、適宜句読点を加えています)。

画家の人生において、死というのは、全く難しいものではない。
さらに言えば、僕自身はそのことについて何も知らない。
だが星をみる度に、いつも夢想してしまう。いったい、なぜなのだろう?
我々が大空の光に手を伸ばしても、決して届かない。
もしかしたら死ぬこととは、星になることかも。年老いて安らかに死ぬのは、歩いて星へ行くことだろう。
今日はこれくらいにしてベッドへ行こう、もう夜も更けた。みんなの幸運を祈る。おやすみ。
握手を送る。
愛を、込めて。
フィンセント

末尾の「愛を、込めて。フィンセント」の件りが、英語の「Loving Vincent」に当たり、本作品の原題に用いられました。

フィンセントからテオへの手紙の内容はさまざまです。芸術論を語ったり、その日道端で見かけた花の美しさを伝えたり、仕事の進捗ぶりを報告したり、金の無心をしたり…。一通手紙を出したかと思えば、郵便配達人が配達している途中だというのに「先ほどの手紙とは状況が変わった」とすぐさま次の手紙を書きつけて投函するほどの速書きの主でした。現代のメールやLINE並の速さです。

通常の人間関係以上に、恋愛関係がうまくいかなかったフィンセントにとって、テオは唯一愛を込めることができた相手でした。この兄弟の結びつきの強さは、運命の元に支配されたとでも言えるような恐ろしいものがあります。

解決しないミステリー

フィンセントの死因については、まだはっきりとした結論が出ていないのが現状です。長いこと自殺として結論づけられていたものの、不明な点が多く、十年前に出版された研究リポートでは地元の少年たちが殺人に関わっているという視点から論じられるという新しい流れが生まれました。この映画では、おそらく後者の説を採用した脚本となっています。

自殺であろうが他殺であろうが、死んだ人間は決して戻ってはきません。ましてやその瞬間に何があったのかは死者にしかわからない。残酷ですが「死人に口無し」という諺はまさにその通りで、本来ミステリーに「解決」という概念は存在しないと言ってもいいのかもわかりません。

にも関わらず、この作品の最後には非常に穏やかな空気が満ちています。それはなぜなのでしょう?手紙を然るべき人に渡すことができたからなのでしょうか?

「魂の救済」としてのドラマ

生きているうちに売れた作品はたったの1枚。それがフィンセントの画家としてのキャリアのすべてでした。人生で初めて絵筆を執ったのが27歳、それから10年の間一心不乱に絵を描き続け、精神を病み、耳を切り落とし、ほとんど孤独のまま亡くなりました。

「画業に魂を捧げた人」と聖人めいた印象を貼り付けるのは後世の人間の傲慢です。テオとて聖人君子のようにフィンセントを支え続けたわけではなく、乳飲児と妻を支えながらひたすら兄へ金銭的援助を続けていたことに対し、非常な心の葛藤があったと言われています。

亡くなった人を理解するのに、最も近しい人間の証言が得られない場合、とることのできるアプローチはただ一つ。その人の人生を追体験することしかありません。これは、文学作品や演劇作品でよく使われる救済劇の構成そのものです。事実、この作品でアルマンがたどる旅路は、フィンセントの人生最後の数ヶ月と同じです。また、アルマンも旅の先々で父ジョゼフに何度か手紙を認めています。これも、フィンセントが弟テオに手紙を宛てていたのと意図的にダブらせていると考えられます。

死者の生活習慣を真似、死者と同じ行動を辿り、同じ思考回路を得ることで、まるで死者の魂が乗り移ったかのような状態になり、その人がどんな気持ちで亡くなっていったのかをわずかでも感じ取ることができるかもしれない。それにより、フィンセントの魂を慰めることができるかもしれない。この映画には、ひとつの鎮魂のあり方が描かれている。だからこそ、私たちは穏やかな気持ちで、この作品を観終えることができるのです。

■関連作品の紹介

フィンセント・ファン・ゴッホに関する映画の最新作(2021年2月現在)。本作品とは異なる目線でゴッホの死について考察している秀作。 アメリカ人俳優ウィレム・デフォーがフィンセントを演じ、2018年アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた作品。

アルマン・ルーラン役ダグラス・ブースが、主人公の不倫相手パーシー・シェリー役で出演。 退廃的な魅力を振りまき女を不幸にする役どころで、本作とは真逆のイメージ。

宿屋の娘役エレノア・トムリンソンが、主人公の遊び相手ジョージー・ラオール=デュヴァル役で出演。短い登場シーンながらもレズビアン・バイセクシャルという強烈なキャラクターでインパクト大。

■『ゴッホ 最後の手紙』のまとめ

うねる筆致、歪んだ輪郭線、鮮やかな色彩…。フィンセント・ファン・ゴッホの作品は唯一無二と言っていいほどの特徴を帯びています。誰もが見てもそうだとわかる、個性の塊のような作品。ですが、彼が生きていた当時のヨーロッパではこれが個性としては受け入れられず、古典を蔑ろにしたとんでもないものだという批判を浴びてばかりでした。

この映画の最大の特徴は、ゴッホ風のタッチの絵が動くという点に尽きますが、それを描いているのが年齢も性別も国籍も違う125人の画家たちであるということ。プロの画家である以上、当然画風も千差万別のはず。ですが、私たちはこの映画の中に「125人の画家」の影すら見ることはないのです。この作品は、125人の画家たちの身体を借りた「フィンセント・ファン・ゴッホ」というひとりの画家の作品となっています。

フィンセントの死の真相(のひとつの可能性)を突き止めるという経糸と、数多の画家の絵筆がひとりの画家の魂を紡ぎ出したという不可思議な現象が紡いだ緯系。これらが織りなす壮大な魂の救済劇というタペスリーこそが、『ゴッホ 最後の手紙』が放つ本当の魅力なのです。

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