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ジブリ『紅の豚』の動画を無料視聴できる配信サービス紹介

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様々な世代の人々に愛され続けているジブリ作品。その理由は、宮崎駿監督が生み出す作品の多彩性にあります。単純な冒険活劇だけでなく、神話の世界観を借りた壮大なスケールの物語や、古典文学作品の枠組みを大きく広げた柔軟な想像力が私たちを魅了してやまないのです。加えて、恋愛要素の描き方の巧みさが光っていることも魅力のひとつとして挙げられるでしょう。特に『紅の豚』は、数多あるジブリ作品の中でも大人の恋愛模様を美しく描き出した秀作として、根強いファンを持つ作品です。

この記事では、『紅の豚』の動画を無料視聴する方法や、無料の配信サービスを紹介します。

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ジブリ『紅の豚』を無料視聴できる配信サービス一覧

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配信サービス一覧

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U-NEXT 視聴不可・・・ 31日間
d-TV 視聴不可・・・ 31日間
Hulu 視聴不可・・・ 14日間
FOD 視聴不可・・・ 14日間
Paravi 視聴不可・・・ 14日間
AmazonPrime 視聴不可・・・ 30日間

『紅の豚』の動画を無料視聴できるはTSUTAYA DISCASだけのようです。

とはいえ、「無料で観られるのはいいけれど、登録が面倒くさいなあ…」と思う方もいますよね。登録なしで無料で視聴できるサービスって、あるのでしょうか?

ジブリ『もののけ姫』を登録不要で観れる無料サイトの状況

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YoutubeやDailymotion,anitube,kissanimeなどの無料動画サイトや海賊版サイト(違法サイト)を利用すると様々な危険があります。知らないうちにダウンロードさせられてしまうだけでなく、罰則を受ける可能性もあります。
安全に作品を視聴するには、公式が正式に配信しているVODサービスの利用、またはDVDやBlu-rayでのレンタルをオススメします。安全に動画を楽しみましょう。

ジブリ『紅の豚』のテレビ再放送について

テレビ地上波での再放送予定を調べてみましたが、『紅の豚』の再放送予定はありませんでした。版権問題もあるため再放送がいつあるかもわかりません。『紅の豚』を観たい場合はVODサービスでの視聴をおすすめします。

ジブリ『紅の豚』を視聴できる各動画配信サービスの特徴

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TSUTAYA DISCASはネット上から注文をしてDVD/Blu-rayを届けてもらうサービスとなっています。新作8本+旧作借り放題となっています。『紅の豚』だけでなく、すべてのジブリ作品を借り放題で観ることができます。

ジブリ作品は対象外ですが、TSUTAYA TVという動画見放題サービスもあります。

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退会方法

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ジブリ『紅の豚』の作品紹介

あらすじ

舞台は第一次世界大戦終戦後、ムッソリーニ率いるファシスト党が勢力を誇っていた1929年のイタリア。戦争に勝利しながらも著しく経済が下降し続けているという状況に、国民全体が疲弊していた頃。

かつては空軍No.1と言われていたエース・パイロットであるポルコ・ロッソはすでに前線を引退し、相棒である赤塗りの飛行艇「サボイア」とともに美しいアドリア海で隠遁生活を送りつつ、空賊相手に賞金稼ぎで名を馳せ、自由気ままな生活を送っていました。

ある日、昔馴染みのジーナが経営しているホテル・アドリアーナを訪れたポルコは、空賊連合に用心棒として雇われたアメリカ人パイロットのドナルド・カーチスに出逢います。軽薄な喋り方のカーチスにうんざりしながらも、彼のパイロットとしての腕前は一目置くべきものがありました。

数日後、愛艇の修理のためミラノに向かっていたポルコは空中でカーチスに遭遇、ジーナを振り向かせるためにと意気込むカーチスに撃墜されてしまいます。海に浮かんだサボイアの破片が見つかったことから、巷では「ポルコ死亡説」が広まり出す始末。

しかし、すんでのところで無事に不時着していたポルコは、なんとかミラノに辿り着き愛艇を修理に出します。ですが折しも戦後の不況の只中、昔馴染みのピッコロ社には男が一人もおらず、経営者であるおやじさんの若い孫娘フィオが全面的に指揮を執ることになります。最初は渋っていたポルコでしたが、フィオの熱意に押され、最終的には非常に信頼を寄せられる間柄となります。

修理も順調に進んでいく中、街中を歩くポルコについて回る不穏な人影がちらつきます。それは、国に従おうとしないポルコを連行しようと尾行を続けていた、秘密警察の黒い影でした。

主要な登場人物

  • ポルコ・ロッソ / マルコ・パゴット(声:森山周一郎 / 古本新之輔)

かつてはイタリア空軍に所属していたエース・パイロット。第一次世界大戦終戦後に退役し、以後は空賊相手の賞金稼ぎとして気ままな生活を送っています。口髭を蓄えた豚人間として描かれていますが、これは、軍を去る時にポルコが自分自身に魔法をかけたためだとか(後述参照)。「ポルコ・ロッソ」は豚になってからの通称(イタリア語で「紅の豚」の意)で、本名はマルコ・パゴット。空軍時代は異例の若さで大尉にまで登り詰めました。飛行艇乗りとしての腕は抜群ですが、口が悪く、また、あくまでも自由に飛ぶことを第一義としており、国家からは常に危険視されています。愛艇は、深紅に塗られた飛行艇サボイア。

同業の友人3人と、マドンナ的存在であるジーナは昔馴染み。先の友人たちは皆ジーナと結婚したものの戦争で亡くなっており、ジーナにはあくまでも「昔馴染みの友人」という立場で接し続けています。

  • マダム・ジーナ(声:加藤登紀子)

ホテル・アドリアーナを経営する、未亡人の女性実業家。自身の店で歌を披露することもあり(加藤登紀子ならではの設定)、その美貌と歌声に「アドリア海の飛行艇乗りはみんなジーナに恋をする」という逸話があるほど(フィオの言)。3人の夫と死別しているという悲しい過去を持ち、ポルコとの関係を進めることができずにいます。ポルコのことを人間の頃の名前である「マルコ」と呼ぶ数少ない人物です。

本格的な無線機を駆使するだけでなく、空軍関係者に対して広範なネットワークを持ち、普通なら知り得ない情報にも通じている逞しい女性です。

  • フィオ・ピッコロ(声:岡村明美)

飛行艇設計及び技術士。ピッコロのおやじの末の孫娘で、自身の父親が先の大戦でポルコと同じ部隊に所属していたフィオにとって、ポルコは憧れの存在。大破したサボイアの再設計と組み立てを任せて欲しいとポルコに頼み込みます。最初こそ疑心暗鬼だったポルコですが、フィオの熱心さと確かな技術力、そしてそのセンスに次第に信頼を寄せるようになります。軍の偵察によってポルコの居場所がバレた時も、自分を人質にして一緒に飛んでしまえば仕事を手伝った家族の言い訳が立つとポルコを説得し、サボイアに乗り込むという機転の利く少女なのです。

途中、カーチスから猛烈なアプローチを受けますが、飛行艇の修理代と自分自身を賭けてポルコと対決しなさいと吹っ掛けるしたたかさも持っており、この度胸に空賊連合のメンバーも舌を巻いたほど。この話は結局ポルコが勝ってご破産に。その折に出会ったジーナとは、生涯を通じて大切な友人となりました。

  • ピッコロのおやじ(声:六代目桂文枝)

ポルコの昔馴染みのひとりで、イタリアはミラノにある飛行艇製造会社「ピッコロ社」(Piccolo S.P.A.)の経営者。男手がない工場で、フィオをはじめとした一族の女たちだけでフル稼働しサボイアの修理を請け負う、思い切りの良い人物。フィオの祖父で、彼女の力量と感性について「息子たちにはないものがある」と断言し、その才能に一目置いています。

昔馴染みとは言え、お金に関してはビタ一文負けない経営者のカガミ。

  • ドナルド・カーチス(声:大塚明夫)

空賊連合に雇われた用心棒。ほとんどアメリカ人ですが、祖母が1/4イタリア人との由。パイロットとしての腕前はかなりのもので、手厳しいポルコでさえその確かさを認めています。

劇の序盤では散々ジーナに熱を上げていましたが、振られた挙句物語中盤で出会ったフィオにたちまち夢中になってしまう惚れやすい性分。ポルコとの勝負に敗れたあとはアメリカに帰国し、念願のハリウッド映画デビューを果たしました。

  • マンマユート・ボス(声:上條恒彦)

赤い鼻と無骨な髭面が特徴の空賊「マンマユート団」のボス。劇中では豪華客船での強奪行為や児童誘拐まで引き起こす悪党ですが、実は人情に厚く、女性や子供にはめっぽう弱いという微笑ましい一面を持っています。ホテル・アドリアーナの常連である一方、フィオの心意気に惚れ、彼女をかけたポルコとカーチスの一騎打ちでは間に入って審判役を買って出ました。ただしパイロットとしての腕は今ひとつのよう。

ちなみに「マンマユート」とは「ママ助けて」の意。

  • フェラーリン(声:稲垣雅之)

ポルコの空軍時代の友人で、現在はイタリア空軍少佐。秘密警察や軍に狙われているポルコを気にかけ、「戻ってこいよ」と声をかけ続けています。劇中ポルコを「マルコ」と呼ぶ人物は、ジーナとこのフェラーリンだけです。

空軍の情報ネットワークを駆使し、ポルコやジーナを陰で助け続けています。

  • 空賊連合(声:仁内建之・野本礼三・阪脩・島香裕・藤本譲・田中信夫・新井一典)

複数の空賊団が協力して「仕事」を行う一種の連合体。大物を狙うときに互いに協力したり、縄張りを食い合わないようにするなど、空賊の寄合団体のような風情を帯びています。主にアドリア海を縄張りとしており、当然全員がホテル・アドリアーナの常連でジーナのファンです。曰く「この店の50km圏内じゃ仕事はしねえさ」。

マンマユートはメンバーではありませんが、何かと顔を合わせているようです。共通の目標は「妥当ポルコ・ロッソ」。

ジブリ『紅の豚』の見どころ

『紅の「豚」』にこめられた意味

ヨーロッパにおいて、「豚」には常に否定的な意味づけがなされてきました。古代神話でこそ豊穣の神に捧げる供物として神聖視されていましたが、キリスト教の流入によってその意味合いが180度変わってしまいます。曰く、不浄の生き物であるが故に食べてはならぬ。曰く、不潔である。曰く、大食漢である(キリスト教において過食は罪)。曰く、好色である…。親の仇と言わんばかりのマイナスイメージばかり。ヨーロッパで芸術作品を鑑賞するとき、その作品に豚が描かれていたら、よほどの事情がない限りそこには負の役割を負わされていると見るのが普通です。

さて、『紅の豚』に登場する豚は、タイトルロールとなっているポルコだけです(まさに「ポルコ=豚」・「ロッソ=赤」)。ポルコはもともと人間で、ある時を境に豚になる魔法がかかってしまったことがジーナの口から説明されています。その詳細は最後まで明かされていませんが、豚になったのはジーナの最初の夫と戦線を飛び、ポルコだけが生きて帰ってきた時であるという描写になっています。筆者は直接見ることができていませんが、映画のパンフレットには「ポルコが自分で自分に豚になる魔法をかけた」という記述があるそうです。

ひとりだけ生き残った、しかも新婚早々の友人を犠牲にするような形で生還してしまった。その罰として豚になった。ポルコは自身にかかった魔法について説明するとき、そんな匂いをこめた言い方をしています。彼は戦争で、友人だけでなく多くの人が死んでいく現実を見てきました。「いいヤツは死んだヤツらさ」というポルコの言葉には、大切な人を亡くした過去の重みがこめられています。彼らを見殺しにした自分は、戦争を指揮しながらも高い場所にふんぞり返って、絶対に自分が傷を負わないように算段をつけている国のおエライさんと変わらない。そんな自責の念が、自身を醜い豚に変えてしまったのかもしれません。

ですが、そんなポルコを見下したり揶揄するのは大抵男たちです。この物語に出てくる女性は皆、ポルコのことを絶賛します。ジーナのお店にいるお客の若い女性はうっとりと流し目を送り、フィオのばあちゃんは「いい男だねぇ」と黄色い歓声をあげるなど、件の豚、実はなかなかのモテっぷり。

何より、この物語のヒロインである美しいジーナと、溌剌としたフィオのふたりの女性が心からポルコのことを想い続ける、という描写が素晴らしいのです。「人は外見ではない」という詭弁ではない、本当にその人の本質を知っているからこそできるおこないにこそ、恋愛の大切な部分が描かれているのではないかと思うのです。

現実とロマンとの折り合い

物語の舞台は、ムッソリーニ独裁政権下のイタリアです。先の大戦には勝利したものの、経済的に疲弊した国勢の描写や、登場人物の懐具合の寂しさが物語の至る所に嵌め込まれています。

ポルコはもともと空軍のエース・パイロットです。その腕をいかした賞金稼ぎというセカンドライフはなかなかの潤沢ぶりのようで、銀行で早々に飛行艇のローンを払い終えるシーンがあります(その直後に飛行艇ごと撃ち落とされるという悲劇…)。担当窓口の中年男性が「羨ましい限りですなあ…」と嘯きながら国債の購入を勧めるという、なんとも言えない色味を帯びた印象的な場面です。

その後、ポルコはローンを払ってなお余りある札束の山を持って、愛艇の修理を頼みに馴染みのピッコロのおやじの元を訪ねますが、おやじさん曰く「近頃は札束が紙切れほどの値打ちしかないんだよ」ととんでもない金額の請求書を切ってきます。ポルコの持ち金をもってしてもなお足りず、最後には「古い付き合いだからな、ツケにしといてやるよ」と笑い飛ばす、なかなか食えないおやじさん。

この他にも、酒屋でマスターと常連客が聞いているラジオできな臭い報道が流れてきたり、ポルコに撃墜されたマンマユート団の機体が、修理代しか出せず本体剥き出しの情けない姿になってしまったり、飛行艇用のガソリン代があまりに高額なことに「ぼったくりよ!」と嘆くフィオの言葉であったりと、全編を通してイタリアだけでなくヨーロッパ自体が不況に陥っている状況が織り込まれています。

旧友フェラーリンの「冒険飛行家の時代は終わったんだ!国家とか民族とかくだらないスポンサーを背負って飛ぶしかないんだよ」という言葉は、国も時代も関係なく、現実を生きるために夢を捨てた人々の代弁そのものです。ロマン主義的な匂いが色濃く残る飛行艇時代の成れの果て、とも言える世知辛い時代。夢や希望だけでは食べていけない時代。ロマンを捨て、現実を受け入れるしかない、先行きが不透明な時代。今の時代と一体何が違うでしょうか。

そんな中、ポルコは変わらず美しい深紅の飛行艇に乗って、大空を飛び回るのです。

ちょっと複雑な人生模様

劇中のコミックリリーフ(喜劇的要素を負ったキャラクターの意)は数多いますが、最も重要なキャラクターはドナルド・カーチスです。いかにも軽薄そうな人物造形は、当時のアメリカ人に対してのイメージそのもの。ですがほんのわずかなイタリア人の血が生きているのかやけに気障ったらしく、その割には意外にも飛行艇乗りとしての腕はかなりのものだというのですから周りの同業者からの反感を一身に買っています。しかも、それすらも自分の魅力と言い切ってしまうなかなかのマインドの持ち主です。

金も実力も十分備えた(と自称する)カーチスがまだ手に入れていないのは「惚れた女」だけ。そんな男が、アドリアの全飛行艇乗りが恋をするマダム・ジーナに恋慕するのは当然です。ジーナのプライベート・ガーデンにまで押し掛けてあの手この手を使ってアプローチをしますが、彼女はまるで赤子をあやすように、ひらりひらりと躱すだけ。

ジーナはこの庭で賭けをしているのです。それは、夜のお店にしかこない「ある人」が、明るい時分にこの庭にやってきたらその人を愛そうという、何年越しの賭けなのです。

ジーナはかつて3回結婚をしましたが、相手は皆戦死しています。最後の夫の亡骸は、機体が行方不明になってから3年後に発見されました。その知らせを聞いた晩、ジーナはポルコにこう言います、「3年待ったわ、もう涙も枯れちゃった」。

劇中一度だけ、回想シーンで少女時代のジーナが登場する場面があります。まだ少年だったマルコと一緒に小さな飛行艇に乗っている、お転婆という表現がピッタリな少女です。天真爛漫な少女の夢は、好きな人と結婚すること。そしてそれは、きっと長く続く幸せな時間であるに違いない。幼い頃は、誰しもがそんな風に期待をこめて将来を夢見るのではないでしょうか。ジーナも、きっとそうだったのではないかと思います。

ですが、現実は残酷です。彼女が愛した人は皆死んでしまう。密かに想いを寄せているポルコも、かつての夫たちと同じパイロットだけれど、まだ無事でいるのは自分と結婚していないからではないのか。だとしたら、死神のような存在の自分が、どうして彼にプロポーズができようか…。自分自身に呪いをかけてしまうには十分なほど、ジーナは悲しい過去を背負って生きてきたのです。

だからこそ、ジーナは賭けを続けているのです。千分の1、もしかしたら万分の一のような確率の賭け。勝つ見込みは到底ない。だからこそ、自分がこの賭けに勝つ時は、自分に対してかけた呪いがとけるその時かもしれない。そしてそれは、同時にポルコの魔法も解けるということをも意味しているかもしれない(そう、ポルコも旧友の死によって自らに魔法=呪いをかけてしまった人でした)。その希望は、ジーナにとっては宝石よりも大切なものなのです。

そう考えると、後先考えずにプロポーズできるカーチスは、ある意味この物語で最も勇気のある人物であるとも言えます。過去に縛られ、未来に踏み出すことを躊躇ってしまうポルコとジーナにはできないプロポーズを、カーチスは「一目惚れ」の力を借りていとも簡単にやってのけてしまう。こんなに単純に物事を進められるなんて、ジーナには到底考えつかないことです。

ジーナは、カーチスに「ここではあなたのお国より人生がもうちょっと複雑なの」と意味ありげに微笑みながら諭しますが、もしかしたら、この言葉にはほんの少しの嫉妬が隠れているのかもしれません。愛を複雑なものにしないカーチスへの、わずかながらの羨ましい気持ち。自分やポルコにはできないからこそ、アドリアの女のプライドにかけて、せめてもの強がりでカーチスを突き放したのかもしれない。所詮は想像ですが、もしそうだとしたら、振られ続けのカーチスも少しは報われるのかも…。

人生は、確かに複雑なもの。でも、意外とそうでもなかったりすることも。

耳で楽しむ♪ ジブリ『紅の豚』の世界観

作品を楽しんだあとは、音楽を楽しんでみませんか?

TSUTAYA DISCASなら、一回につき2枚のDVDとCDを借りることができます。2枚ともDVDを借りることもできますが、楽曲が魅力的なジブリなら、作品のDVDとサウンドトラックのCDを1枚ずつ借りる…なんてコアな楽しみ方もできますよ!『紅の豚』の音楽を十分楽しめるおすすめのCDはこちら!

紅の豚 サウンドトラック

紅の豚 サウンドトラック

名曲揃いと言われているジブリシリーズの中でも、特に人気が高いのが『紅の豚』の楽曲です。完成度の高い、久石譲の真骨頂を楽しんでみましょう。ジーナ演じる加藤登紀子が唄う「さくらんぼの実る頃」「時には昔の話を」は、ストリーミングでは聴くことができないため、CD版は貴重な音源です。

  • 1. 時代の風-人が人でいられた時-(紅の豚) (2分50秒)
  • 2. MAMMAIUTO(紅の豚) (1分21秒)
  • 3. Addio!(紅の豚) (0分37秒)
  • 4. 帰らざる日々(紅の豚) (2分17秒)
  • 5. セピア色の写真(紅の豚) (0分48秒)
  • 6. セリビア行進曲(紅の豚) (1分4秒)
  • 7. Flying boatmen(紅の豚) (2分36秒)
  • 8. Doom-雲の罠-(紅の豚) (1分23秒)
  • 9. Porco e Bella(紅の豚) (1分7秒)
  • 10. Fio-Seventeen(紅の豚) (2分4秒)
  • 11. ピッコロの女たち(紅の豚) (2分5秒)
  • 12. Friend(紅の豚) (3分5秒)
  • 13. Partner ship(紅の豚) (2分28秒)
  • 14. 狂気-飛翔-(紅の豚) (2分39秒)
  • 15. アドリアの海へ(紅の豚) (1分50秒)
  • 16. 遠き時代を求めて(紅の豚) (2分19秒)
  • 17. 荒野の一目惚れ(紅の豚) (1分11秒)
  • 18. 夏の終わりに(紅の豚) (1分27秒)
  • 19. 失われた魂-LOST SPIRIT- (4分12秒)
  • 20. Dog fight(紅の豚) (2分10秒)
  • 21. Porco e Bella-Ending-(紅の豚) (2分38秒)
  • 22. さくらんぼの実る頃(紅の豚) (2分54秒)
  • 23. 時には昔の話を(紅の豚) (3分57秒)

紅の豚 イメージアルバム

紅の豚 イメージアルバム

劇中では脇役である音楽が、ほんの少しのアレンジを加えることで見違えるような華やかさをまとう、そんなメタモルフォーゼを堪能することができるのが「イメージアルバム」の醍醐味です。このCDは、まさにイメージアルバムの金字塔。10曲目の「マルコとジーナのテーマ」はピアノとトランペットのデュオにアレンジされており、ジブリの名曲の中で最も美しいナンバーであるとも言われています。

  • 1. アドリア海の青い空(紅の豚)
  • 2. 冒険飛行家の時代(紅の豚)
  • 3. 真紅の翼(紅の豚)
  • 4. 雲海のサボイア(紅の豚)
  • 5. ピッコロ社(紅の豚)
  • 6. 戦争ゴッコ(紅の豚)
  • 7. ダボハゼ(紅の豚)
  • 8. アドリアーノの窓(紅の豚)
  • 9. 世界恐慌(紅の豚)
  • 10. マルコとジーナのテーマ(紅の豚)

ジブリ関連作品

「飛行物」に属するジブリ作品の中でも、飛行船や空中海賊、空への憧憬の念といった『紅の豚』との数多くの共通点を持った初期の傑作。

カーチス役・大塚明夫が、物語終盤で重要な役を担う事になる飛行船の船長役というかなりニッチな役どころで出演。

マンマユートのボス役・上條恒彦が、タタラ場を取り仕切る女頭首エボシ御前に付き従う忠誠心篤き無頼者ゴンザ役で出演。

ジブリ作品の中では珍しく、主人公月島雫と天沢聖司との恋模様を中心に描いた佳作。『紅の豚』とは違った、恋愛そのものへ真摯に向き合う情熱、友人とギクシャクしてしまう複雑な関係や、将来の夢に悩みながらも相手を想う、若さ溢れる青春ドラマ。

他にも、TSUTAYA DISCASなら、ジブリの動画が無料で観られます!

まとめ

TSUTAYA DISCASでしか無料視聴できないジブリ作品。今回はその中でも、飛行艇乗りというレトロスペクティブ的ヒーローを描きつつ、大人の恋愛事情を美しく描写した『紅の豚』についてご紹介しました。鮮やかな青空の中に、深紅の飛行艇が飛んでいくという美しい光景や、物語の情景を豊かに彩る劇中曲、洒落た台詞回しや一筋縄にはいかない恋模様など、アニメのレベルを超えた上質なドラマとして、ジブリ作品の中でも綺羅星のごとき輝きを放っています。

そしてこの記事を執筆しているまさにその時、奇しくも主人公ポルコ・ロッソ役の森山周一郎さんの訃報が届きました。森山さんのスモーキーな声は、粗野な性格の裏に潜んだポルコの繊細な内面をも見事に表現していて、まさにハマり役でした。

仕事を終えた後、少し良いお酒を傾けながら『紅の豚』を観る。TSUTAYA DISCASなら、そんな大人な楽しみ方もできますよ。

『紅の豚』の動画はTSUTAYA DISCASで観られます!/